ベラビスタスパ&マリーナ尾道 エレテギア

 

所在地    広島県尾道市

建築設計者  中村拓志&NAP建築設計事務所

構造設計者  山田憲明構造設計事務所

       山田憲明 杉本将基

施工者    大和建設

建物規模   延床面積 368.28㎡

       階数   地上1階

主要用途   レストラン

主要構造   鉄骨造+木造、直接基礎

竣工     2015年

掲載     新建築2016年7月号

       鉄構技術2016年9月号

       建築技術2016年3月号

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       ヤマダの木構造

​       建築技藝

極小木材の可能性

 美しい環境に建つ細長プラン・寄棟・平屋のレストランを、極小断面の鋼材と木材の組立材を用いたハイブリッド構造で実現した。

 下部構造は、眺望を極力妨げないよう、溶接組立による梯子状の柱ユニットに梁ユニットを通してピン接合するだけで組み立てられるフィーレンディール式のラーメン構造としている。弦材には44㎜角鋼、つなぎ材には一回り小さい断面のFBや角鋼を用いている。

 屋根構造は、下部構造とのスケールバランス、接合部ディテールの簡素化、構造空間の均質化を目指して寸法体系を統一し、ほぼ同サイズ(45㎜厚及び半割の22.5㎜厚)の地松材で組み立てたトラスとしている。

 極小断面木材を美しく組むためには、1点で多数の部材が交差するトラス接合部の混雑解消が課題である。そこで、シングルの鉛直・水平材を合欠やほそで組み、交差部で5㎜切削したダブルの上下弦材で挟むといった構成を基本として支圧により応力伝達させ、飼木や構造用ビスも補助的に用いている。加工精度が確保されるよう、家具用のNCプレカット機により加工している。