わかたけ保育園

 

所在地    熊本県水俣市

発注者    社会福祉法人わかたけ福祉会

建築設計者  篠計画工房

構造設計者  山田憲明構造設計事務所

       山田憲明 古矢渉

施工者    坂田建設

建物規模   延床面積 685㎡

       階数   地上2階

主要用途   保育所

主要構造   木造、直接基礎

竣工     2016年

掲載     新建築2018年6月号

       近代建築2019年10月号

       ヤマダの木構造

受賞     第22回熊本県木材利用大型施設

        コンクール 熊本県賞

       第22回くまもとアートポリス推進賞

       第11回キッズデザイン賞受賞

保育園で木架構をあらわしにする

 わかたけ保育園は、一面に広がる野菜畑の中に建つ木造保育園である。敷地は鰻の寝床のように細長く、北側のアプローチから半島状に南に伸びている。建物はこの敷地に合わせて南北に細長く、への字状に配置している。

 延べ面積200㎡以上の保育園は内装制限がかかるため、建物を5棟に棟を分けることで、保育棟と遊戯棟における木造架構が化粧あらわしを可能にしている。

 

 主な構造材には水俣・芦北地域の100年生スギや75年生ヒノキから製材された6mを超える大断面の長材が使われている。これらは全て水俣市の個人林業家である故山口保彦氏から提供されたもので、おひとりで木を育て、林道を整備し、伐採・製材・乾燥・含水率管理・運搬までを行われた。特に大断面製材を乾燥させるために、ビニールハウスと送風機で独自の乾燥室までつくられた知恵と熱意には脱帽である。​