千葉県立安房高校柔剣道場

 

所在地    千葉県館山市

建築主    千葉県

建築設計者  美建設計

構造設計者  山田憲明構造設計事務所

       山田憲明 古矢渉

施工者    白幡工業

建物規模   延床面積 897.24㎡

       階数   地上1階

主要用途   高等学校

主要構造   W、直接基礎

竣工     2016年

​掲載     建築知識2018年11月号

​武道空間を覆う山形トラス

 

 築80年以上の老朽化した旧柔剣道場の建替え。千葉県産のスギ一般製材で梁間方向スパン約16mの山形空間を実現している。

 

 一般的に用いられてきた洋小屋では、軒桁同士をつなぐ水平な陸梁が低い位置に設けられるため、武道空間に必要な高さを確保しにくい。そこで、スパン中心に向かって屋根と同勾配で高くなっていく山形トラスで計画した。

​ トラスは力学的な効率はよいが、木造の場合は一つの節点に多数の部材が集中するために接合部のつくり方が課題となる。そこで、シングルの縦材と斜材をダブルの水平で挟む3層構成とすることで接合部の混雑を解消した。お互い15㎜ずつ欠き込んで嵌め合せて支圧による応力伝達をさせることで、製作金物をなくしてローコストと美観を実現している。