竹林寺納骨堂

 

所在地    高知県高知市

建築主    竹林寺

建築設計者  堀部安嗣建築設計事務所

構造設計者  山田憲明構造設計事務所

       山田憲明

施工者    北村商事

建物規模   延床面積 195.84㎡

       階数   地上1階

主要用途   寺院

主要構造   RC+W、直接基礎

竣工     2013年

掲載     新建築2013年7月号

       建築技術2017年11月号

​       建築技藝

​受賞     2016年日本建築学会賞作品賞

3.5寸角スギ材を積層並置して架構をつくる

 高知・五台山の頂上付近に広がる竹林寺の境内に建てられた納骨堂である。東側から樹木が生い茂る境内の道を歩いていくと、105㎜角のスギ柱が林立する開放的なポーチがあらわれる。ポーチの先は2連のRC造打放しの細長い納骨室とその間の細い通路が続く。越屋根の水平連続窓から淡い自然光に照らされる静謐な通路を歩いていくと、終端の美しい水庭に辿り着く。

 五台山の強烈な風雨に耐えられるよう、耐火性・耐水性・防犯性等が要求される2連の細長い納骨室を剛強なRC造の箱でつくり、その上に架け渡される木造の屋根架構にかかる荷重は全てRC部まで伝達される構造にしている。

 

 柱・横架材・板倉腰壁・木スラブ等で構成される木造部の各部材には、1995㎜グリッドと柱位置の芯継によって、最も標準的な戸建住宅用木材であるスギ3.5寸正角2~4m定尺材を用いている。

 

 垂木と化粧野地板の役割を持つ木スラブは水平力を確実にRC造部に伝達する水平構面要素で、正角材を敷き並べてビスやボルトで一体化している。木スラブを支える桁と柱は丸鋼雇ホゾとドリフトピンで接合され、最終的にRC部にアンカーすることで風吹上げに備えている。小屋根部水平連続窓は束柱を板倉腰壁で足固めをした独立柱構造である。