空中ブリッジと回遊ギャラリーを内包する台形トラス梁と三角トラス柱の構成

　木造2階建の幼稚園遊戯棟。梁間11.7m×桁行16.2m×最高高さ8.9mの無柱空間を、小径の流通スギ製材を用いて実現した。空中ブリッジと回遊ギャラリーのスペースを内包できるよう、台形トラス梁を両側の三角形トラス柱で支持する構成とした。梁間方向のスパンを縮めつつ、屋根を高い位置で支持できるようになり，広く高い空間をつくりやすくしている。

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　接合部は、混雑を解消しつつ応力伝達をはかるために、単材の架構を二材で挟み込む「合わせ梁」と、それらを嵌め合せによって応力伝達させる「嵌合接合」という二つの要素技術を主体にして構成している。常時大きな引張力がかかる台形トラス下弦材の継手は中央1か所のみに設け、H形の飼木を顎加工した合わせ梁で挟んで接合している。