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Completion Photo Koji Fujii / TOREAL

上勝町ゼロ・ウエイストセンター(WHY)

 

所在地    徳島県勝浦郡上勝町

建築設計者  中村拓志/NAP建築設計事務所

構造設計者  山田憲明構造設計事務所

       山田憲明 中太郎

施工者    北島コーポレーション

建物規模   延床面積 989.12㎡

       階数   地上1階

主要用途   ゴミ処理施設、事務所、店舗

主要構造   W

設計期間   2015年9月~2018年9月

工事期間   2018年10月~2020年3月

掲載     新建築2020年7月号

       建築技術 2020年11月号

​       日経アーキテクチュア2020年8月13日号

​       LIXIL eye No.20(2019年10月)

       日経BPブック ディテールの教科書

       LIVE ENERGY 110号

受賞     2021年日本建築学会賞(作品)

​       ​第22回 2021年度 JIA環境大賞

       Dezeen Awards 2021

        Sustainable building of the year

機能に合わせた形態変化可能な丸太材構造

 馬蹄形の大屋根の下に、使用条件が全く異なる開放性の高い屋内外空間が並ぶ計画に対し、町内産杉丸太の活用とゴミゼロを踏まえ、形態に対する融通性を持ちながらも統一性のある構造システムをいかに構築するかが最大の課題であった。

 

 そこで鉛直・水平力の両方を負担可能な3ヒンジの静定平面フレームをトラスとピン柱を組み合わせて構成し、これを馬蹄形の中心軸に添って徐々に構造形態を変化させながら並べることを考えた。

 

 即ちトラスの柱脚位置を、屋内では内部スペースの空間効率と水平耐力を高めるために外側に、屋外では雨仕舞とごみ運搬の動線に配慮し中央付近に寄せることで、機能と構造形態の融合をはかった。

 

 フレームは、シングルの太鼓材とダブルの半割材を組み合わせて構成することによって、部材同士の接合面を平らにするとともにトラス接合部の混雑を解消し、丸太材を用いる際に常に課題となる乾燥・墨付・加工・組立の困難を解決した。

 

 接合部は、内蔵した鋼製シアリングにより支圧面積を大きくすることで1本のボルト留めを可能にし、形態の変化に追従できるディテールを考案した。

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詳細断面.jpg
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